2013年9月28日土曜日

ジャンパー膝

毎日の様に影練していると各部が壊れて来ることがありますが、肘、膝等の関節は筋肉痛とちがって治し方が今イチ良く分かりませんね。
そこでちょっと調べたらこんな記述がみつかりました。とても参考になるので転載して何度も読もうと思います。


膝のお皿の骨は縦上下にテープのようにじん帯がくっついており、
このどちらか(下が多いですが)の炎症をジャンパー膝と総称しているようです。
「ジャンパー膝」と名前にありますが、
ジャンプのような膝の曲げ伸ばしを繰り返すことでなるということで、
中長距離ランナーにも多く見られます。

ジャンパー膝の対処の前に、どうしてなるのか?ということを確認しておきたいと思いますが、
お皿の上下についているじん帯はそれぞれ太もも、すねの筋肉とお皿をつなぎ、力を伝えているのですが、
膝を曲げたときには常に骨(上は大腿骨、下はひ骨とこすれあうことになります。
ジャンプやランニングは膝の曲げ伸ばしを「強く、何回も」繰り返す動作ですから、
この「こすれ」が強く繰り返されることになり、結果痛みを感じるほどの炎症を起こしてしまうのが「ジャンパー膝」です。
太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)が縮んで硬くなっていると、
普段からお皿は上に引っ張られているので、よけいにお皿の下のじん帯は骨と強くこすれやすくなり、
炎症を起こしやすくなります。さて、以上のことを踏まえて復帰を考えてみると、今は負荷なしでも「曲げ伸ばしが痛い」状態ですから、
普段からお皿が上に引っ張られていると考えられます。
そこで大腿四頭筋の柔軟性を回復してやることが最重要でしょう。
ここの柔軟性が増せば、じん帯と骨の「こすれ」が少なくなります。
ストレッチやセルフマッサージを入念に行い(ストレッチでも30秒を5セットは行いたい)、
また積極的治療としてアイシング、消炎症剤の塗布等による炎症の緩和や鍼治療などを併用して、
はやく筋肉のこわばりをとり、少なくても負荷なしの曲げ伸ばしでは「痛みが無い」
状態にするのが先決です。

普段の痛みがなくなったら、次に大腿四頭筋の強化により「走っても柔軟であり続ける強い筋力」を身につけることです。
スクワットが一般的ですが、膝の負担が大きいので、最初はいすに座っての曲げ伸ばし、
できるようになったらチューブや足にウェイトをつけるなどで負荷をかけていけばよいでしょう。
この筋力は長距離選手でも相当求められ、測定上は自体重の倍くらいの負荷を蹴り飛ばせるくらいの力は要求されます。

走るのは、「筋力」が身についてから再開した方が無難です。
その間は我慢して水泳や自転車こぎ、サーキットトレーニングなどで心肺機能を維持すれば、
痛みが取れた後、自分でも驚くほど力が伸び、自己記録も短縮できるでしょう。
とにかく痛みを押して走らないことです。復帰は走るだけが復帰ではありません、弱い筋肉を強くしたり、固い筋肉を柔らかくしたりすることも重要な練習です。

もしスポーツ障害に詳しい医療機関に行けるなら、具体的にリハビリ方法を実技指導してくれたりもするのでぜひ早めに受診されることをお勧めします。

こちらから転載です。